結論:やさしいあなたの「本音」も大切にしていい
「本当はこう思ってるのに、言えなかった…」
そんなふうに、気持ちを飲み込んでモヤモヤした経験、ありませんか?
HSP(繊細な感性を持つ人)は、
相手の気持ちや空気にとても敏感です。
その分、「傷つけたくない」「波風立てたくない」と思い、
つい自分の気持ちを後まわしにしてしまうことも。
でも本当は
自分の本音にもやさしく気づいて、少しずつ伝えていくことが大切なんです。
この記事では、
「繊細なわたし」が気持ちをやさしく伝えるための練習法をご紹介します。
繊細な人が「言いたいことが言えない」理由

空気を読みすぎて、自分を置き去りにしてしまう
HSPの人は、場の雰囲気や相手の気持ちをすばやく察知できます。
だからこそ…
- 「ここで言ったら空気が変わるかも」
- 「黙っていたほうがいいかも」
そうやって、自然と“まわりに合わせる”ことを優先しがち。
気づけば、
「わたし、本当はどうしたかったんだろう…」
と、自分の気持ちがモヤモヤしたまま終わってしまうことも。
「否定されたらどうしよう」と考えすぎてしまう
繊細な人は、相手の反応にとても敏感です。
伝える前から…
- 「嫌な顔されたらどうしよう」
- 「反対されたらつらいな…」
そんなふうに、相手の感情を先回りして想像してしまいます。
そして結果として
「また言えなかった…」
「なんで本音を飲み込んじゃったんだろう」
と、自分を責めてしまうこともありますよね。
気持ちをやさしく伝えるための小さな工夫
安心できる相手と「伝える練習」をしてみる

まずは、気を許せる人との会話で、小さな「本音」から伝える練習をしてみましょう。
たとえば
- 「今日はこれが食べたいな」
- 「疲れてるから、また今度にしようかな」
日常の中のささやかな気持ちを言葉にすることが、
伝える自信につながっていきます。
うまく言えなくても大丈夫。
伝えようとしたその気持ちが、あなたのやさしさです。
1日1つ、「小さな自己主張」を目標にしてみる

「自己主張=わがまま」と感じてしまうHSPさんは多いですが、
本当はそれ、自分を大切にするやさしい行動なんです。
たとえば
- 「今日は寒いから窓を閉めていい?」
- 「先に帰ってもいいかな?」
たったひと言でもいいので、自分の気持ちを表現する習慣を始めてみてください。
伝えることで、少しずつこう思えるようになります。
「わたしも、気持ちを伝えていいんだ」
私の体験談:伝えられなかった僕が変われた小さな一歩

私自身も、以前はいつも周りに合わせてばかりでした。
相手のちょっとした表情や声のトーンに反応して、
「今、言わないほうがいいかも」と思ってしまう。
だから
- 飲みたいカフェがあっても言えない
- 疲れてる日でも、予定を断れない
そんなことばかりでした。
小さな主張を「安心できる人」から始めてみた
きっかけは、信頼できる人に「今日はこっちのカフェに行きたい」と言ってみたこと。
ドキドキしたけど、「いいね」と返ってきて、
「言っても大丈夫なんだ」と思えました。
この経験が、僕にとって大きな変化の第一歩でした。
自分の気持ちに気づく“内省の時間”をつくる
最近は、こんな問いかけを自分にしています。
- 「本当はどうしたい?」
- 「いま、無理してないかな?」
そうやって気持ちを整理するだけでも、
伝えるハードルがぐっと下がります。
今でも迷うことはあるけれど、
「自分の気持ちを大切にする」意識が育ってきたことで、
人間関係がやわらかく変わってきた気がします。
まとめ:「伝えること」は、やさしさの形
「本音を言うのは、わがままかも」
そんなふうに思って言葉を飲み込んできたあなたへ。
伝えることは、決してわがままじゃありません。
それは、自分を大切にするためのやさしい行動です。
今日できる、小さな一言からで大丈夫。
- 「今日はこっちにしたいな」
- 「少し疲れてるから、また今度でもいい?」
その一歩が、明日のあなたの自信になっていきます。