趣味が続かなかった理由は、時間ではありませんでした
趣味が続かないのは、時間がないからだと思っていました。
仕事を終えて家に帰る。
夕3飯を食べる。
家族との時間を過ごす。
気が付けば一日が終わっています。
「今日は時間がないから、また今度。」
そう思う日が何度もありました。
あなたにも、「時間さえあれば続けられるのに」と思っていることはありませんか。
私も、ずっとそう思っていました。
でも、本当の理由は少し違いました。
私が続けられなかったのは、時間がなかったからではありません。
始めるまでが面倒だったからです。
毎回片付けることが、一番大変でした
プラモデルを再開した頃は、床に道具を広げて作業していました。
ニッパー。
紙ヤスリ。
カッターマット。
説明書。
作業を始めるたびに全部出して、終われば全部片付ける。
次に作るときは、また最初から準備します。
一つひとつは数分で終わることです。
でも、「今日は30分だけ作ろう」と思った日ほど、その数分が面倒に感じました。
「また全部出すのか。」
そう思うと、不思議と箱を開く気持ちまで小さくなっていきます。
結局、
「今日はやめておこう。」
そう思って終わる日が何度もありました。
当時の私は、「時間がない」ことばかり気にしていました。
でも振り返ってみると、問題だったのは時間の長さではありません。
何かを始めるまでに必要な、小さな手間の積み重ねでした。
プラモデルを20年ぶりに再開したときも、私は「今の暮らしで本当に続けられるのだろうか」と迷っていました。
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使っていなかった小さな机に目が留まりました

ある日、家の中を見渡していると、小さな壁付けの机が目に入りました。
以前は子どもの勉強スペースとして使っていた場所です。
今はほとんど使われていませんでした。
「ここなら作れるかもしれない。」
そう思い、試しにカッターマットを置いてみました。
ニッパーを置く。
説明書を置く。
椅子を引く。
それだけでした。
新しい机を買ったわけでもありません。
部屋を作り替えたわけでもありません。
使っていなかった場所の役割を、少し変えただけでした。
「もう始められる。」
初めてその机に座った日のことを、今でも覚えています。
椅子に座る。
デスクライトをつける。
説明書を開く。
ニッパーを持つ。
ここまで、30秒もかかりませんでした。
そのとき、ふと思いました。
「もう始められる。」
以前は、始める前に気持ちが止まっていました。
道具を出す。
場所を作る。
終わったら、また全部片付ける。
そのことを考えただけで、「今日はやめよう」となっていたのです。
でも、この場所では違いました。
椅子に座れば、すぐ始められます。
時間が増えたわけではありません。
それでも、趣味との距離はぐっと近くなりました。
準備が少ないだけで、始めることは驚くほど楽になります。
プラモデルを通して気付いたことですが、これは趣味だけの話ではないように思います。
始めるまでの手間を少なくする。
それだけでも、後回しにしていたことに手を付けやすくなりました。
小さな場所だから、続けられました
広い作業部屋ではありません。
立派な作業机でもありません。
一人が座れるだけの、小さな壁付けの机です。
それでも私には十分でした。
「今日は30分だけ。」
そう思ったときに、すぐ始められる。
趣味のために新しい部屋を作ったわけでも、高価な収納をそろえたわけでもありません。
今ある場所の使い方を少し変えただけです。
でも、その小さな変化が、趣味を続ける大きなきっかけになりました。
以前の私は、何かを変えようとすると、
「もっと使いやすいものが必要かな。」
「新しく買った方がいいかな。」
と考えることがありました。
でも、この机は違いました。
新しいものを増やさなくても、今あるものの使い方を変えるだけで暮らしやすくなることがある。
それに気付いた最初の場所でもあります。
趣味が、暮らしの中に入りました

今でも作業するのは夜が中心です。
家族との時間がひと区切りついたあと。
家の中が少し静かになった頃。
椅子に座る。
ライトをつける。
説明書を開く。
それだけで作業を始められます。
以前は、その「それだけ」ができませんでした。
道具を出して、場所を作って、終わったら片付ける。
その準備があるだけで、
「今日はやめよう。」
と思ってしまっていたからです。
今は違います。
始めるまでのハードルが低くなったことで、30分でも楽しめるようになりました。
趣味が、
「時間がある日にやるもの」
から、
「少し時間ができたら始められるもの」
へ変わったのです。
そして、短い時間でも始められるようになると、全部を一度に終わらせる必要もなくなりました。
「今日はここまで。」
そう区切って、また続きを楽しめばいい。
そんな考え方も少しずつ身についていきました。
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続けるために必要だったのは、気合いではありませんでした
以前は、趣味を続けるには気合いや根性が必要だと思っていました。
「今日は疲れているけどやろう。」
「少しでも時間を作ろう。」
そんなふうに、自分の気持ちを動かすことばかり考えていました。
でも、実際は違いました。
私に必要だったのは、
頑張らなくても始められる環境でした。
準備が面倒なら、準備を減らす。
探すことが多いなら、置く場所を決める。
片付けが負担なら、戻しやすくする。
使っていない場所があるなら、別の使い方を考えてみる。
一つひとつは、本当に小さなことです。
それでも、その小さな工夫が積み重なると、暮らしの中の「面倒」は少しずつ減っていきます。
私の場合、その始まりが小さな壁付けの机でした。
趣味の場所も、使いながら少しずつ変わっていきました
この机を使い始めた頃は、カッターマットと最低限の道具を置いただけでした。
でも、趣味を続けていると少しずつ道具が増えていきます。
ニッパー。
ヤスリ。
塗装に使う道具。
最初は机の上や箱に置いていましたが、今度は、
「あれ、どこに置いたかな。」
と探すことが増えてきました。
そこで、ワイヤーネットを付けたり、よく使う工具を手に取りやすい場所へ移したりしながら、少しずつ収納を変えていきました。
最初から今の形を考えていたわけではありません。
使って、不便なところを変える。
その繰り返しで、少しずつ現在の作業スペースになりました。

写真を見ると、最初の頃と比べて物はかなり増えました。
決して、すっきりした作業スペースとは言えないかもしれません。
それでも、よく使うものが手の届く場所にあるので、以前のように毎回すべてを準備する必要はありません。
そして、この場所を使いやすくしていく中で、趣味以外の場所についても考えるようになりました。
「これは、ここに置く必要があるのかな。」
「もっと取り出しやすくできないかな。」
「最近使っていないものはないかな。」
以前は、「片付ける」というと、物をきれいに並べることだと思っていた部分があります。
でも今は少し違います。
大切なのは、きれいに見えることより、
使いたいときに、迷わず使えること。
趣味の場所を作った経験は、その後の収納や片付けを考えるときにもつながっています。
おわりに|まずは「今ある場所」を見直してみる
今でも、その小さな机を使っています。
広い作業部屋ではありません。
特別な設備もありません。
それでも、私には十分な場所です。
趣味に必要だったのは、広い部屋でも、高価な机でもありませんでした。
「また座ろう。」
そう思える場所でした。
そして今振り返ると、この小さな机から学んだことは、趣味だけの話ではなかったように思います。
暮らしの中には、
使っていない場所。
なんとなく置いているもの。
毎回探しているもの。
少し面倒だと感じながら続けていること。
そんな小さな「使いにくさ」があります。
全部を一度に変える必要はありません。
新しい収納用品をそろえなくてもいい。
まずは一つだけ、
「ここ、もう少し使いやすくできないかな。」
と考えてみる。
それだけでも十分だと思っています。
あなたの家にも、今はあまり使っていない小さな場所はありませんか。
棚の一角でも、
窓際でも、
小さな机でも構いません。
その場所の役割を少し変えるだけで、今まで後回しにしていたことを始めやすくなるかもしれません。
私にとっては、その小さな壁付けの机が、暮らしの中に趣味の居場所を作ってくれました。
そして、それが今では、暮らしの中にある小さな「面倒」を見直すきっかけにもなっています。
次に読むなら
趣味の道具が増えて気付いたのは、物の数だけではなく「どこに戻すか」を決めておくことの大切さでした。
この考え方は、ハサミやリモコンなど、普段の暮らしでも同じでした。
暮らしの中でよく使う物に「戻す場所」を決め、探す時間を減らしていった話を書いています。

