時計を見ると、寝るまであと30分。
以前の私なら、
「30分しかないから、今日はやめておこう。」
そう思っていました。
プラモデルを始めるなら、ある程度まとまった時間がほしい。
せっかく始めるなら、できるだけ先まで進めたい。
そんなふうに考えていたからです。
でも今は、
「30分あれば、この工程までは進められそう。」
と考えるようになりました。
ニッパーを手に取り、説明書を開く。
今日はボディまで。
そこまでできたら終わり。
始める前に「今日はここまで」を決めておく。
たったそれだけですが、私にとっては短い時間でも趣味を始めやすくなったきっかけでした。
20年ぶりにプラモデルを再開した頃は、子どもの頃と同じように楽しもうとして、うまくいかなかったこともあります。
長い時間がないと、始められませんでした
子どもの頃は、時間をあまり気にせずプラモデルを作っていました。
夢中になれば、そのまま何時間でも作る。
完成するまでやめたくない。
それでも困ることはありませんでした。
でも、大人になった今は違います。
仕事もあれば、家事もあります。
家族との時間も大切にしたい。
趣味だけに何時間も使える日は、それほど多くありません。
それなのに私は、
「プラモデルをやるなら、ある程度まとまった時間が必要。」
と考えていました。
寝るまで30分しかない。
予定まであと少ししかない。
そんな日は、最初から何もしない。
結果として、やりたいと思っているのに、なかなか机へ向かわない日が増えていました。
そこで考え方を少し変えました。
長い時間を探すのではなく、今ある時間でできるところまで進めればいい。
そう考えるようになってから、30分の見え方が少し変わりました。
「何分やるか」より、「どこまでやるか」を決める

今は作業を始める前に、まず残っている時間を見ます。
たとえば、寝るまであと30分。
その30分で何ができそうかを考えます。
「今日はボディまで。」
「今日はこのパーツを組むところまで。」
「今日は少しだけヤスリをかける。」
その日の残り時間に合わせて、終わる工程を先に決めます。
私の場合、「30分作業する」と時間だけを決めるより、「ここまで作ったら終わり」と工程で区切る方が分かりやすく感じました。
ゴールが小さく決まっているので、
「今日はどこまでやろう。」
と作りながら迷うことも減ります。
そして、決めたところまで進んだら終わり。
全部完成させる必要はありません。
プラモデルは途中からでも再開できます。
今日はボディ。
次は足まわり。
その次は細かなパーツ。
一つの作業を小さく分けてみると、短い時間でも進められることが意外とありました。
すぐに作業を始められるようになったのは、趣味の場所を作ったことも大きかったと思います。
「もう少しやりたい」で終えるくらいが、私には合っていました

もちろん、決めたところまで作ると、
「もう少しだけ進めたい。」
と思う日もあります。
以前なら、そのまま続けていました。
あと一つ。
もう一工程。
気付けば予定していた時間を過ぎてしまいます。
今は、最初に決めたところまで進んだら、基本的にはそこで終えるようにしています。
少し物足りないと感じることもあります。
でも、そのくらいで終わると、
「次はここから作ろう。」
と続きが分かった状態で片付けられます。
私の場合、全部やり切ろうとするより、少し続きを残しておく方が次に始めやすいことに気付きました。
趣味を続けるために、毎回満足するまでやる必要はなかったのです。
親子で作るときも、「今日はここまで」を先に決めています
このルールは、自分だけで作るときに限りません。
子どもと一緒にプラモデルを作るときにも、
「今日はここまでやろう。」
と、始める前に区切りを決めています。
親子で作っていると、楽しくなって予定より長くなることがあります。
でも、そのあとには夕食やお風呂など、普段の生活があります。
時間になって突然、
「もう終わり。」
とするより、最初から終わるところを決めておく。
我が家では、その方が区切りをつけやすく感じています。
予定がない日は、子どもたちだけで続きを進めることもあります。
私と一緒に作る日は、
「今日はここまで一緒にやろう。」
と決めてから始める。
完成させることより、暮らしに無理のないところで終えること。
親子で続けるうえでも、この考え方は役立っています。
親子でプラモデルを始めて休日の過ごし方が変わったことは、こちらの記事にまとめています。
趣味を続けるために、時間を増やす必要はありませんでした
以前は、
「もっと時間があれば趣味を楽しめるのに。」
と思っていました。
でも、仕事や家事をしながら、自由な時間を大きく増やすのは簡単ではありません。
私に必要だったのは、時間を増やすことより、今ある時間の使い方を変えることでした。
30分しかない。
ではなく、
30分ある。
その中でできる工程を一つ決める。
そして、そこまでできたら終える。
この考え方に変えてから、まとまった時間ができるまで待つことが減りました。
趣味を始めるために、家事を全部終わらせる必要もありません。
時間が少しできたとき、その時間に合ったことをすればいい。
この考え方については、こちらの記事でも詳しく書いています。
まとめ|「今日はここまで」は、次に続けるための言葉
以前の私は、趣味を始めたらできるだけ長く楽しみたいと思っていました。
だから30分しかない日は、
「今日はできない。」
と考えていました。
今は違います。
残っている時間を見る。
その時間でできそうな工程を考える。
「今日はここまで」を決める。
そこまで進めたら終える。
それだけです。
30分でも、10分でも、その時間でできることがあります。
もちろん、毎日趣味をする必要もありません。
できない日はやらない。
時間がある日は少し進める。
そして、途中でも終わる。
そのくらいの方が、今の私の暮らしには合っています。
「今日はここまで。」は、作業を終わらせるためだけの言葉ではありません。
続きを残して、また次に始めるための区切りでもあります。
全部完成させなくていい。
今日できるところまででいい。
そう考えられるようになってから、趣味はまとまった時間が必要な特別なものではなく、少しずつ暮らしの中に入ってくるようになりました。
次に読むなら
「今日はここまで」と決めても、始めるまでに時間がかかると続きませんでした。毎回使う道具の置き場所を決めたことで、趣味を始めるまでの準備も減らしています。

