「あれ、どこに置いたっけ。」
以前の私は、この言葉を毎日のように口にしていました。
ハサミ。
テレビのリモコン。
使いたいときに見つからず、家の中を探し回る。
一回なら数分です。
でも、その数分が毎日積み重なると、小さなストレスになっていました。
探しているうちに、「あとでいいか」と思ってしまうこともあります。
始めようと思った気持ちまで、少しずつ薄れていたのかもしれません。
あなたの家にも、「いつも探している物」はありませんか。
探す時間は、思っている以上にもったいない
一番探していたのは、ハサミでした。
趣味だけではなく、封筒を開けたり、子どもの学校からのお便りを切ったりと、普段の暮らしでもよく使います。
使おうと思ったときに見つからない。
別の部屋へ行く。
家族に聞く。
「さっきまでここにあったのに。」
そんなことを何度も繰り返していました。
リモコンも同じです。
家族みんなが使うので、気が付くと別の部屋にあることも珍しくありません。
探している時間は数分でも、そのたびに流れが止まります。
探し終わった頃には、「やろう」と思っていた気持ちまで少し小さくなっていました。
今振り返ると、探す時間そのものよりも、暮らしのリズムが途切れてしまうことが、一番もったいなかったように思います。
「住所」を決めただけで、探すことが減りました

大きく暮らしを変えたわけではありません。
収納用品をたくさん買ったわけでもありません。
私が変えたのは、一つだけです。
物の住所を決めました。
ハサミはここ。
リモコンはここ。
使ったら戻す。
たったそれだけです。
私は収納が上手になったわけではありません。
迷わなくなっただけでした。
「どこに置こう」と考えなくて済む。
「どこにあったかな」と探さなくて済む。
それだけで、毎日の小さなストレスは少しずつ減っていきました。
もし今日一つだけ物の住所を決めるとしたら、あなたは何を選びますか。
子どもも少しずつ戻せるようになりました
物の住所を決めてからは、子どもにも
「使ったらここに戻そうね。」
と伝えるようになりました。
もちろん、最初からできたわけではありません。
今でも忘れる日があります。
違う場所へ置いてしまうこともあります。
でも、ある日、使い終わったハサミを
「ここでしょ。」
と言いながら戻している姿を見ました。
その姿を見て、「少しずつ習慣になってきたんだな」と感じました。
完璧でなくてもいい。
家族みんなが「戻る場所」を知っているだけで、探す時間は確実に減っていきます。
探さなくなると、始める時間が増えました

探す時間が減ると、不思議なことがありました。
やりたいことを、すぐ始められるようになったのです。
リモコンを探さなくていい。
ハサミを探さなくていい。
だから、子どもから
「遊ぼう。」
と言われたときも、
「ちょっと待って。」
ではなく、
「いいよ。」
と答えられる日が増えました。
趣味も同じです。
道具を探すことなく始められるので、
「10分だけやろう。」
そんな気持ちで机に向かえるようになりました。
探す時間が減っただけなのに、家族との時間も、自分の時間も少し増えたように感じています。
物を減らしたかったわけではありません
私は、ミニマリストになりたかったわけではありません。
収納を極めたかったわけでもありません。
ただ、
探す時間がもったいない。
そう思っただけでした。
だから目指したのは、物を減らすことではなく、
探さなくて済む暮らしです。
物があることは問題ではありません。
どこにあるか分かることの方が、私には大切でした。
まとめ|「探さない暮らし」は、小さな余裕を増やしてくれました
以前の私は、
「探すくらい、大したことじゃない。」
そう思っていました。
でも、一日に何度も繰り返す数分は、思っていた以上に大きな時間でした。
ハサミ。
リモコン。
毎日使う物だからこそ、探さなくていいことには意味があります。
暮らしは、大きな変化で変わるものではありませんでした。
探さない。
迷わない。
すぐ始められる。
そんな小さな積み重ねが、少しずつ毎日に余裕を作ってくれました。
あなたの家で、一番よく探している物は何ですか。
その一つだけでも「帰る場所」を決めてみると、明日の暮らしは少しだけ慌てずに過ごせるかもしれません。

