子どもが生まれる前の私は、趣味に夢中になるタイプでした。
始めると時間を忘れ、「あと少しだけ」と思いながら作業を続けてしまう。その時間が楽しくて、やめ時が分からなくなることも少なくありませんでした。
でも、家族ができると暮らしは大きく変わります。
仕事を終えて家へ帰り、家事をして、子どもと過ごす。
趣味だけに時間を使える毎日ではありません。
自由に使える時間が減ったことは事実です。それでも、趣味そのものをやめたかったわけではありませんでした。
今振り返ると、変える必要があったのは、
限られた時間との付き合い方だったのだと思います。
好きなことも楽しみたい。
家族との時間も大切にしたい。
どちらかを諦めるのではなく、今の暮らしに合った形を探す。
その考え方が、少しずつ今の暮らしにつながっていきました。
趣味が悪かったわけではありません
家族ができてからも、その時々で夢中になれる趣味を楽しんでいました。
ただ、今振り返ると少し後悔していることもあります。
理由は、趣味そのものではありません。
時間の使い方です。
夢中になるあまり時間を忘れ、「あと少しだけ」と続けているうちに、家族との約束を後回しにしてしまうことがありました。
そのたびに「ごめん」と謝り、許してもらっていました。
趣味が悪かったわけではありません。
私自身が、趣味と暮らしのバランスをうまく取れていなかったのです。
当時は、趣味を楽しめば家族との時間が減る。家族との時間を優先すれば、趣味は我慢する。
どこかで、そんなふうに考えていました。
でも、本当はどちらかを選ぶ必要はありませんでした。
必要だったのは、
今の暮らしに合った楽しみ方を見つけることでした。
「時間がない」と思っていました
仕事、家事、育児。
毎日やることはたくさんあります。
だから当時は、
「趣味をやる時間なんてない。」
そう思っていました。
休日になれば少し時間はあります。それでも、「まとまった時間が取れないなら意味がない」と決めつけていた部分もありました。
30分しかないなら、今日はやめておこう。
準備や片付けを考えたら、また今度でいい。
そんなことを繰り返しているうちに、好きだったプラモデルからも自然と離れていきました。
そんな私が、もう一度プラモデルを始めるまでには、20年近い時間がかかりました。
「やっぱりこれだ」と思えた日
子どもが少し大きくなり、以前よりほんの少しだけ自分の時間を持てるようになった頃、久しぶりにプラモデルを手に取りました。
ニッパーを持ち、パーツを切り離す。
説明書を見ながら、一つずつ組み立てていく。
少しずつ形になっていくのを見ていると、自然に思いました。
「やっぱりこれだ。」
昔と同じように、何時間も作ることはできません。
夕飯の時間もあります。
家事もあります。
子どもと過ごしたい時間もあります。
それでも、30分だけなら楽しめる。
少しだけ進めて、続きはまた今度でもいい。
昔と同じ時間はなくても、今の暮らしに合った楽しみ方は作れる。
そう思えるようになりました。
変えたのは、時間との付き合い方でした

プラモデルを再開してから、私は少しずつやり方を変えていきました。
一つは、
「今日はここまで。」
と決めて終えることです。
そして、すぐに始められるよう、小さな作業スペースも作りました。
道具を探さなくて済むように、収納も変えています。
こうして振り返ってみると、どれも特別な工夫ではありません。
ただ、一つ共通していることがあります。
時間を増やそうとするのではなく、始めるまでの面倒や迷う時間を減らしたことです。
準備に時間がかかるなら、すぐ始められるようにする。
終わる時間を決めて、無理に完成させようとしない。
道具を探しているなら、戻す場所を決める。
時間そのものが増えたわけではありません。
それでも、短い時間を以前より使いやすくなりました。
家事も、全部終わらせようとしなくなりました
時間との付き合い方が変わると、家事に対する考え方も少し変わりました。
以前は、
「家事が全部終わったら、自分の時間にしよう。」
そう考えていました。
でも、家事はなかなか終わりません。
洗い物が終われば片付けがあり、片付けが終われば翌日の準備があります。
全部終わるのを待っていると、そのまま一日が終わってしまいます。
だから今は、
「今日じゃなくても困らないことは、明日に回してもいい。」
と考えるようになりました。
もちろん、何でも後回しにするわけではありません。
その日に必要なことはやる。
でも、明日でも困らないことまで無理に終わらせようとしない。
そうすると、少しだけ時間が残ります。
子どもとゲームをすることもあれば、趣味をすることもあります。疲れている日は、早く寝ることもあります。
以前は、すべて終わったあとに「空いた時間」ができれば好きなことをしようと思っていました。
今は、何に時間を使いたいのかを考えて、そのために今日はやらないことを決めるようになりました。
家族との時間も少し変わりました
以前は子どもから、
「遊ぼう。」
と言われても、
「ちょっと待って。」
と答えることがよくありました。
家事が終わったら。
これを片付けたら。
あと少しだけ作業したら。
そのつもりでも、気付けば思っていた以上に待たせてしまいます。
今は、全部を終わらせることより、「今日はここまで」と区切ることを意識するようになりました。
すると、
「遊ぼう。」
と言われたときに、
「いいよ。」
と答えられる日も増えました。
一緒にテレビゲームをするのは、30分くらいの日もあります。
特別なことをするわけではありません。
それでも、一緒に笑って過ごした時間は残ります。
趣味を我慢するのでもなく、家族のために自分の時間をすべて使うのでもない。
好きなことも、家族との時間も、どちらも大切にできる形を探す。
今は、そのくらいが自分には合っていると感じています。
物との付き合い方も変わってきました
時間について考えるようになってから、暮らしの中にある「物」にも目が向くようになりました。
家の中を見渡してみると、使っていない物が思っていた以上にあります。
「いつか使うかもしれない。」
「まだ使えるから。」
そう思って残していた物です。
でも、物が増えれば収納する場所が必要になります。
どこに置いたのか分からなくなれば探す時間も増え、片付ける手間も増えていきます。
そこで最近は、
必要な物は買うけれど、使わない物はできるだけ残さない。
そんな考え方をするようになりました。
物を持たない暮らしを目指しているわけではありません。
DIYをすれば道具も必要ですし、趣味にも好きな物があります。
だから、単純に物を減らせばいいとは思っていません。
大切なのは、
「今の暮らしで、本当に使っているか。」
そこを考えることでした。
安さだけで選ばなくなりました
買い物の仕方も少し変わりました。
以前より、
「本当に使うだろうか。」
と考えることが増え、安いという理由だけで選ぶことも少なくなりました。
安く買えても、使いにくくて買い直せば物は増えます。
反対に、少し高くても長く使えるものなら、その方が自分には合っていることもあります。
必要なら買う。
使う物には、納得してお金を使う。
その代わり、使わなくなった物をそのまま残し続けない。
最近は家の中を少しずつ整理して、まだ使える物はメルカリで手放すことも増えました。
家の中から使わない物が減り、売れたお金はまた別の必要なことや、好きなことに使えます。
実際にやってみると、「物を減らす」というより、
使っていない物を、次へ動かしている。
そんな感覚の方が近いように思います。
家を何もない状態にしたいわけではありません。
今の暮らしで使う物を残し、使わない物を抱え続けない。
そのくらいが、私にはちょうどいいと感じています。
暮らしを少し楽にすると、使える時間が変わりました
ここまで振り返ってみると、趣味や家事、家族との時間、片付けや買い物は、一見するとそれぞれ別の話に見えます。
でも、私の中では少しずつつながってきました。
探す時間を減らす。
家事を全部終わらせようとしない。
使っていない物を手放す。
不便なところがあれば、使いやすくしてみる。
そうやって暮らしの中にある小さな面倒を減らしていくと、ほんの少しですが余裕が生まれます。
その時間で趣味を楽しむこともできます。
子どもと遊ぶこともできます。
疲れているなら、早く休むこともできます。
毎日を効率よく過ごしたいわけではありません。
暮らしの面倒を少し減らして、大切にしたいことへ使える余裕をつくる。
今の私がやりたいのは、そこなのだと思います。
おわりに|好きなことも、家族との時間も諦めなくていい

以前の私は、
「時間がない。」
そう思っていました。
実際、家族ができて自由に使える時間は減りました。
その事実は変わりません。
でも、限られた時間との付き合い方は変えられました。
終わる時間を決める。
すぐ始められる環境を作る。
全部の家事を終わらせようとしない。
探す時間を減らす。
使わなくなった物は手放す。
本当に使う物を選ぶ。
一つひとつは小さなことですが、その積み重ねで暮らしは少しずつ変わってきました。
私は、何でも効率よくこなしたいわけではありません。
物をできるだけ少なくしたいわけでもありません。
好きなことも、家族との時間も、どちらも大切にしたい。
そのために、暮らしの中にある面倒を少し減らす。
必要な物には納得してお金を使い、使わなくなった物は残し続けない。
そして、そこから生まれた余裕を、自分や家族が大切にしたいことへ使う。
今は、それくらいがちょうどいいと思っています。
あなたなら、暮らしの中に少し余裕ができたら、その時間を何に使いたいですか。
趣味でも、家族との時間でも、何もしないで休む時間でもいいと思います。
振り返ってみると、DIYで不便な場所を使いやすくすることも、使わなくなった物を手放すことも、趣味を楽しめる場所を作ることも、私の中では同じところにつながっています。
暮らしの中の小さな面倒を減らして、大切にしたいことへ使える余裕をつくる。
「好きが、毎日をつくる。」
このブログの言葉も、今はそんな意味に感じています。
次に読むなら
時間との付き合い方を変えたことで、家事や趣味、自分の時間の考え方も少しずつ変わっていきました。

